どの診療科で受診すればいいの?

こんにちは。
はたらくキモチの心理カウンセラー 神酒(ミキ)です。

前回、こちらのブログで病院とクリニック(医院・診療所等)の違いについて説明をしました。
まずは身近なクリニック等で診察を受けて、必要に応じて紹介状など発行してもらった後に「病院」に行こう!という内容でした。
さて、自分が受診しようと考えた時に、医療機関の看板に書かれている診療科目名もいろいろで、何科を受診すればいいのか迷ったことはないですか。
内科・外科・歯科は程度ならわかりやすいですが、循環器科・代謝内科や整形外科と形成外科の違いなど・・・

精神科領域だけでも「神科、神経科、精神神経科、心療内科、神経内科」といった類似した表記があります。

紛らわしいので、直接、厚労省に聞いてみました!📞

▶︎ 精神科、神経科、精神神経科はナニが違うの?

「精神科」、「神経科」、「精神神経科」は同じものです。
どれかが書いてある場合や、併記してある場合は、「うつ病」「統合失調症」「神経症性障害」などのこころの病気を診ている、精神科の医療機関と考えて間違いありません。

▶︎ 心療内科は?

「心療内科」は心理的な要因で身体の症状(胃潰瘍、気管支ぜんそくなど)が現れる、いわゆる「心身症」を主な対象としています。
しかし、「心療内科」と看板に書いてあっても、実際にはこころの病気を診ている医療機関がたくさんあります。
ただし、こころの病気を全て診るわけではなく、軽い「うつ病」や「神経症性障害」など一部のこころの病気しか診ないところもあります。

▶︎ 神経内科は?

「神経内科」は、パーキンソン病や脳梗塞、手足の麻痺や震えなど、脳や脊髄、神経、筋肉の病気を診る内科です。精神的な病気を主に診ているわけではありません。
しかし「神経内科」と看板に書いてあっても、実際にはこころの病気を含めて診ているところがあります。
また、「認知症」や「てんかん」は、精神科でも神経内科でも診ています。

▶︎ 最後に自分ではわからない時は?

看板に書かれている診療科目名がばらばらなのは、「精神科」と書かれていると受診するのに抵抗を感じる方が多いためです。
最近は、上記以外にも「メンタルヘルス科」などが使われていることもあります。
看板だけから判断しにくい場合は、直接医療機関に電話して、どんな病気を診ているのか確かめるか、インターネット等で予め調べることをお勧めします。
また、各地の精神科病院協会や精神神経科診療所協会のホームページに、協会に加入している医療機関リストが掲載されている場合があります。

▶︎ 医療機関とカウンセリングルームの違い

私どものような「カウンセリングルーム」の類は、医療機関ではありません。
そもそも【医師】ではありません。= 薬は処方できません。

医療機関とカウンセラーによる「こころの問題」への対処の違いについても、ご紹介しておくべきかと思います。
※ 下記内容はあくまで「多くの場合」であって、「全てがそうだ」という意味ではありません。

▶︎ 心療内科

日常のストレスや悩みごとのために体の調子が悪くなったり、もとからある病気が治りにくくなったりすることがあります。
軽い場合、首や肩のこり、めまい、頭痛、食欲不振、眠れない、などの体の不調が現れます。 ひどくなると、胃痛、吐き気、腹痛、便秘や下痢などの自律神経系の症状、あるいは、喘息や胃・十二指腸潰瘍、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、甲状腺機能低下症などの慢性疾患の経過に影響することがあります。

心療内科は、あくまでも内科として、ストレスによって発症したり、慢性化・難治化した内科的疾患に対しての治療をします。 そして、体の症状をコントロールするために、内科の専門的知識に、心身医学的・心理学的知識や技法を応用します。
基本的には内科医ですので、薬物療法が中心になります。

▶︎ 精神科・神経科

精神科は主に精神症状(うつ病や統合失調症など)に対処する診療科です。
基本的には薬物療法と入院(リハビリ含む)が中心となります。
精神分析などを学んでいる先生もごく稀にいらっしゃいますが、精神科医=精神分析医ではありません。
通常は、精神科医 = 心の悩みを聞いてくれる先生 ・・・では、ありません。

精神科で “夫婦の問題の相談をしたら、「別れたら?」とアドバイスされた。”というような話をよく聞きます。それは目の前の患者さんの症状をとることを考えたら、それが一番手っ取り早いからです。
入院となれば、たくさんの職種が関わってくれますので、手助けとなる「人」との出会いが治療効果を促進してくれます。

看護師、心理療法士、ゲートキーパー:神酒 一貴

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