入浴でマインドフルネス

最近、自宅の風呂をリフォームしました。

築40年以上経過した戸建て住宅で、風呂場の劣化は著しい状態になっており、最近は給湯器の調子が悪くなっていたのでした。

新しい風呂が完成してみると、「もっと早く交換しておけばよかった」と思うほど気持ち良い空間に様変わりしてました。
かつてのように、アルミ引き戸のレールの軋む音はしないし、天井やタイル目地のカビは無い。
スイッチを入れると、お風呂が「お湯はりをします」と親切に話しかけてくれます。
思わず「よろしくお願いします!」と返答してしまいそうです。
それから私は入浴するのが楽しくなりました。

しかし、湯船につかっている時にもさまざまな想いや仕事の事を考えます。
私のクセなのか、商談の内容を思い出して反省したり、「ああしよう」「こうしてみよう」など考えが巡ります。
ふと気づくと、いつの間にか脱衣所で着替えている自分がいます。
「あれ、いまの入浴を楽しめたのかな?・・・」という具合に。
そこに心を向けていないと、やっている事を充分に味わいきることが出来無いのではないでしょうか。

複数の作業を同時平行して行うことを「マルチタスク」と呼びますが、実は人間の場合は「シングルタスク」を細かく切り替えているだけに過ぎないかもしれません。
私たちは日々情報過多の中で生活してます。頭の中は、一日中たくさんの「不安・否定・恐怖・評価・どうにもならない過去のこと・どうでも良いこと」にとらわれてしまいます。1つの事を考えているつもりでも、さまざまな言葉が浮かんできて集中できません。

そんな時「マインドフルネス」のことを思い出しました。

今に心を向ける

マインドフルネスとは「”今ここ”にただ集中している心のあり方」のことと言われます。

マイナスな感情や、評価判断、雑念など無駄な思考のない向こう側の”静かな世界”で自分を見出していこうとするものです。アップル創業者のスティーブ・ジョブズが活用していることで有名になり、Googleが人事研修にマインドフルネスを取り入れるといった事例も紹介されてます。

マインドフルネスの効果として「ストレスの軽減」「脳の活性化」「痛みの緩和」「老化防止」「うつ病や不安症の改善」が認められているようです。

コロナ禍で先の見えない日々が続く現状の中、つい目先の不安に取りつかれそうな事がありますが、私の場合「まず入浴に集中して楽しむ」そんな事象に心を向けるところから取り組んで行くのも良さそうです。

キャリアコンサルタント:馬場口 一利

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