病院とクリニックの違い

こんにちは。
はたらくキモチの心理カウンセラー 神酒(ミキ)です。

7月といえば毎年、七夕などキラキラとしたイベントが想像されやすいですが、実際には梅雨前線の影響で星空すら確認できないのが例年続いていますよね。

こんなドンヨリとした時季には、気分が塞がりやすく、なかには「仕事(学校)行きたくないヨォ」と朝から駄々をこねている方(子ども)もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、天気と気分には密接な関係性があります。

例えば、低気圧による偏頭痛や季節性うつ(気分障害)などが有名です。
そう考えると最近、調子が悪い。病院へ行こうかな…と、思案されているかたもいらっしゃるかもしれません。

ところが、近所には「◯◯病院」と、「△△医院」に「⬜︎⬜︎クリニック」…あるいは「✖️✖️診療所」など、似通った表記がズラリ。コレって、いったいナニが違うの?と、考えたことはありませんか?

ということで初回の投稿では「誰もが知っていそうで、意外と知らない「病院」の謎」についてご紹介したいと思います。

▶︎ 医療機関の区別

医療機関は一般的に「病院」と「クリニック」(診療所、医院)の2つに分けられます。この2つの違いを知ることで、よりスムーズに適切な医療を受けられるようになります。

まず病院は、複数の診療科と20以上の病床(入院患者用のベッド)を持つ医療機関のことを指します。さらに、先進的な医療に取り組む国立病院、大学病院、企業立病院といった大規模病院や、地域医療を支える中核病院、地域密着型病院などの種類に分けられます。

一方、クリニック(医院・診療所)では病床数が1~19の有床診療所と、病床を持たない無床診療所のほか、いわゆる「歯医者」の歯科診療所があります。

▶︎ 身近な疾患はクリニック、重症疾患は病院で

突如発症し、短い経過で重症化する可能性がある急性期疾患の診療などは、主に「病院」が行います。またMRIやCTなどを使った精密な検査も、病院の役割の一つです。

一方、クリニック等では、軽い病気・けがや慢性期疾患の診療が中心。
※ 慢性期疾患とは、症状は落ち着いていても引き続き治療が必要な病気・けがのことです。

役割が分かれているのは、誰もが適切な機関で適切な治療を受けられるようにするためと言われています。
例えば、風邪などの一般疾患で多くの人が病院にかかると、命に関わるような急性期疾患の患者が、すぐに治療を受けられません。

急性期疾患で病院にかかり治療を受けても、症状が落ち着いたらクリニックでの治療に移ることがあります。こうすることによって、病院は新しい患者を受け入れられるようになるんですね。
安易な気持ちで大学病院など医療の中枢機関を受診して、数時間待たせられて胃薬だけもらって帰ったという経験がある人も少なくないと思います^^

最近の病院では、クリニック等からの紹介状がなければ、初回受診ができないところも見受けられますが、これは無用な受診数を減らし外来診療がスムーズに受けられるよう配慮されたシステムでもあるのです。特にコロナ禍の影響で医療機関は逼迫しやすい状況です。コロナに関して一番怖いのは、分からないまま無闇に怖がってパニックに陥ることです。

感冒(風邪)症状でも不安になるのはわかりますが、まずは身近なクリニックで診断を受けることや管轄の保健所の指示を仰ぐなどの手順を追って対処できるよう、日頃から「いざという時」の手順を確認しておきましょう。

看護師、心理療法士、ゲートキーパー:神酒 一貴

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