ハラスメント対策 勉強会(5月14日)報告

2022年4月から労働施策総合推進法(通称:パワハラ防止法)が中小企業にも適用されることになりました。

そこで今回は、人事担当者向けに「知っておくべきパワハラの知識」や「発生させないための予防策」を学ぶ機会として開催しました。

当社メンバーで労働問題に詳しい杉山 友香 氏(特定社会保険労務士、産業カウンセラー、1級キャリアコンサルティング技能士)を講師に、自身の経験談や過去の企業の事例を交えてお話いただきました。
まずは、パワハラの法律上の3要件を整理し、パワハラにあたる行為の6類型を学びました。冒頭のチェックテストの事例や講師の経験談がとても身近に感じ、どのような行為がパワハラに当たるのかまた当たらないのかについて具体的に理解することができました。
さらに、気になる方も多かった「パワハラと業務指導の違い」や「一般職と管理職の認識の違い」についても学ぶことができました。厳しい指導=パワハラではなく、正しい知識を持ち委縮することなく、自信をもって温かく業務指導することが大切というお話が強く印象に残りました。

そして、予防を目的とした社内での取組みについて説明いただきました。トップメッセージやパワハラに関するアンケート調査を実施するときの留意事項などについて、社内ですぐに実践できる内容をお話いただきました。参加者には各社の取組みに活かしてもらえる参考資料もお持ち帰りいただきました。

その後、馬場口代表から職場の相談窓口「ハートライン」の紹介を行い、社外窓口の必要性や効果について説明を行いました。

終わりに、都道府県労働局に寄せられた企業と労働者の紛争に関する相談状況によると、ここ9年間「いじめ・嫌がらせ」の相談がトップとなっています(厚生労働省調べ)。企業はこのような実態から目を背けず、パワハラに対応する体制を構築または強化し、労働局などの外部機関に通報される前に問題解決を図ることが重要であると感じました。

後方から会場を見ていて、参加者の大きく頷く姿や真剣な眼差しが印象的でした。ご参加ありがとうございました。

キャリアコンサルタント 渡邊

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