7月17日 13:30~ cocosa 西部ガス熊本 ひなたホールにて
今回は、キャリアコンサルティングのロールプレイ演習をおこないました!
資格取得後間もない方や実践不足の方だけでなく、日常的に実施している方も自身の癖やコンサルティングの型を理解する機会にできればと思い実施しました。
まず、はたらくキモチの塚元千恵美顧問がキャリアコンサルティングの流れについて講義し、その後肩慣らしとして、クライアント(以下、CL)の語りを傾聴する練習をおこないました。
傾聴では「受容・共感・一致」が重要です。CLは様々な事情を抱えており、話すテンポも違えば声のトーンや表情なども様々です。どのようなクライアントに対しても受容の心で寄り添う姿勢の大切さを学びました。
そして、いよいよロールプレイ演習です!年代別の発達課題をテーマに設定された事例に対し、CL・キャリアコンサルタント(以下、CC)が指名され、全員の前で15分程度のロールプレイをおこないました。その後、オブザーブも含めて相互にフィードバックをしながら振り返りを実施しました。
キャリアコンサルティングでは、CLが相談したいこと(主訴)だけでなく、CC視点でのCLの問題点を把握する(見立て)ことが大切です。CLの語りを分断することなく、自然な流れを維持しながら、CLに気づきを与えるための問いかけを意図をもって行わなければなりません。非常に高度なコンサルティングスキルが要求されるため、数多くの実践が必要なのです。
今回、CCの立場で演習された方からは「CC視点の問題点が把握できず展開が難しかった」や「CLを誘導してしまった」といった感想がありました。オブザーバーをされた方も自分だったらどのように関わるかを考えながら観察していました。
最後に、塚元顧問からキャリア支援の各現場で感じている課題についてお話しいただきました。参加者の一人一人がそれぞれの現場でこれから直面する課題を認識し、キャリアコンサルタントとしてどのように関わっていくのか、今後の学びの指針を示していただいた気がしています。
「キャリアコンサルタントは試験に合格したときがスタートです。」という言葉とともに、勉強会は終了となりました。
ICTの発展でデジタル化が進み、就労環境は大きく変化しています。新型コロナウイルスにより私生活も一変しました。そのような社会の中で様々な悩みを抱えるCLが増えています。
一人一人の事情に寄り添いながら信頼関係を深めて、CL自身の意思決定を援助できようにコンサルティングスキルを高めていきたいですね!
参加者の皆様、お疲れさまでした!
キャリアコンサルタント:渡邊 崇宏