社屋の立地上、狭い通学路を通って廃棄物収集車両を走らせる必要のあるグリーンロジスティクス社。当初は事故なども多発し、地域住民の皆様にはご迷惑をかけていたそうです。
何とか事故を減らしてくため様々な安全講習会や勉強会を開きましたが大きな成果には至らず、考え抜いて出した答えは「自分たちが実際に道を歩いて、歩行者の視点に立とう」ということ。
早速社員で子ども達の登下校時間を狙って通学路の歩行点検を行っていたところ、目の前であわや事故かという出来事が。それを目の当たりにした社員たちは、毎朝子供たちの登校時間前に自主的に集まり、登下校の見守りを開始。
また、子ども達とあいさつを交わすことで地域の防犯になると積極的にあいさつ運動を実施。毎朝社員たちが自主的な集まり「地域環境委員会」を行い、改善に努めていました。
そんな活動が地域住民の間で評判となり、当初ご迷惑をかけていた近隣住民の方々とも打ち解け、応援をしてもらえる地域になくてはならない企業になりました。「事業者が地域のために出来ることは何か。事業者は、地域を作る仲間の一人なんです。」と岩崎社長はおっしゃいます。
地域を使わせていただく責任。より住みやすい地域にするには、私たち事業者は何ができるのか。会社一丸となって取り組むことで、地域に認められ、なくてはならない会社へ。そして、地域の皆様から毎日いただく「ありがとう」が社員の働きがいと、仕事への誇りを育んでいる、大変素晴らしい事例でした。
SDGsビジネスコンサルタント:鶴田 智也