(株)グリーンロジスティクス SDGs事例1 無理をせず、今の業務の中に大きなヒントがある。

グリーンロジスティクス社が営む産業廃棄物処理業では、廃棄物処理の流れを確認できるようにし、不法投棄などを未然に防ぐため、産業廃棄物の適正な処理を推進する目的で使用するマニュフェスト伝票というものがあります。運用が大変面倒な事務作業のため、これまではお客様・取引先のため無料で、自社で伝票事務運用を行っていました。
一方、このコロナ禍で、収入や仕事を失う障がい者施設の労働者の皆様や、地域のシングルマザーの方々が多い事に、岩崎社長は心を痛めていました。
自社で障がい者やシングルマザーの雇用を創出しましたが、それも限界はあります。
もっと私たち地域の事業者にやれることはないか。


岩崎 浩 社長

そこで、岩崎社長は、これまで無料のサービスでやっていたマニュフェスト伝票の作成業務を有料で受注し、仕事が減って困っている、地域の就労支援施設やシンママ団体に伝票作成業務を有料化分と寄付分を上乗せした代金で依頼することにしました。これまで無料でサービスしていた関連業者にも有料化の主旨を快く理解・賛同いただく事で就労支援施設・シンママ団体への業務委託及び施設外労働の確保に成功しました。

また、主旨にご賛同いただいた事業者の皆様からは「私たちも間接的ではあるが、障がい者やシングルマザーの方々の雇用支援ができてうれしい」という声をたくさんいただくことになりました。

コロナ禍で大変な生活を強いられている就労困難者と言われる方々のために、地域に生かされている事業者として何か出来ることはないのか。そう考え続けていた結果うまれた新しい仕事の創出と働く機会の提供。それだけではなく、地域のつながりや想いを共有できる仲間との絆も強くなったのではないでしょうか。地域の誰一人も取り残したくない。岩崎社長のそんな想いが地域と仲間の協力を生み、地域活性につながった素晴らしい事例です。

SDGsビジネスコンサルタント:鶴田 智也

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